逆転裁判4 プレイレビュー

逆転裁判ゲームレビューアドベンチャーカプコン
最終更新日 2024-09-20

概要

逆転裁判4は、前作から7年後を舞台に、新主人公・王泥喜法介(オドロキくん)の活躍を描く新シリーズです。
「新章開廷」のキャッチコピーと共に、主要キャラクターを一新。
伝説の弁護士・成歩堂龍一が弁護士資格を失い、場末のロシア料理店でピアノを弾いている(しかも下手)という衝撃的な設定から物語は始まります。
新たな主人公、新たなライバル、そして「法」の在り方を問う裁判員制度の導入など、野心的な試みが詰め込まれた作品です。

各話レビュー

全4話構成。話数は少ないですが、最終話のボリュームとギミックは相当なものです。

第1話 逆転の切札

記念すべきオドロキくんの初法廷。
依頼人はなんと、あの成歩堂龍一。
殺人の容疑をかけられたかつての英雄を弁護することになったオドロキくんは、師匠である牙琉霧人のサポートを受けながら真実を追求します。
しかし、審理は予想外の方向へ進み、信頼していた人物の裏切りという、ほろ苦いデビュー戦となります。

第2話 逆転連鎖の街角

成歩堂の娘(養女)・みぬきちゃんとコンビを組み、初めての依頼に挑みます。
依頼人は極道一家の跡取り息子。
屋台の盗難、パンツ泥棒、そして殺人事件と、バラバラに見えた事件が一つに繋がっていく構成は見事です。
科学捜査官になれず不機嫌な刑事・宝月茜もここで再登場し、カガク捜査でサポートしてくれます。

第3話 逆転のセレナード

人気ロックバンド「ガリューウエーブ」のコンサートで起きた殺人事件。
歌詞の内容になぞらえた殺害方法や、国際警察も絡む密輸事件など、スケールの大きな話です。
盲目の歌姫ラミロアの証言や、何度も見ることになるライブ映像(燃えるギター)が印象的。
「証拠とロジック」の限界に挑むような、少し強引なトリックも話題になりました。

第4話 逆転を継ぐ者

本作の集大成であり、最大の問題作(?)。
画家による毒殺事件を現代パートで追いながら、並行して「メイスンシステム」を使って7年前の真実を調査します。
成歩堂がなぜ弁護士バッジを失ったのか、その捏造疑惑の真相が明らかになります。
過去と現在を行き来する調査パートは情報量が多く、全ての謎が解けた時のカタルシスは大きいです。
最後はシリーズ初の「裁判員制度」による判決で幕を閉じます。

キャラクター

王泥喜 法介(おどろき ほうすけ)

「大丈夫です!」が口癖の、熱血新米弁護士。
成歩堂のようなハッタリではなく、地道な証拠集めと、相手の癖を見抜く「みぬく」能力で戦います。
最初は頼りないですが、成歩堂や牙琉検事に鍛えられ、一人前の弁護士へと成長していきます。

成歩堂 みぬき

成歩堂龍一の養女で、天才マジシャン。
オドロキくんの相棒として、彼を引っ張り回します。
「マジックパンツ」からあらゆる物を取り出す特技を持ち、その明るさで事務所を支えるムードメーカーですが、時折見せる大人びた表情には秘密が隠されています。

牙琉 響也(がりゅう きょうや)

人気ロックバンド「ガリューウエーブ」のボーカルにして、現役の検事。
オドロキくんのライバルですが、これまでの検事たちとは違い、比較的友好的で爽やか。
「おデコくん」と呼び、法廷でもエアギターを奏でながらノリノリで尋問します。

宝月 茜(ほうづき あかね)

「蘇る逆転」で登場した科学大好き少女が、不機嫌な刑事として再登場。
科学捜査官の試験に落ちたストレスを「かりんとう」を食べることで発散しています。
指紋検出や足跡鑑定などのカガク捜査をオドロキくんに教えてくれます。

ゲームシステム

みぬく

オドロキくんの能力で、証人の嘘に伴う「動揺(癖)」を見抜くシステム。
証言中に視点を集中させ、指が動く、汗をかく、目を逸らすなどの仕草を見つけて指摘します。
論理的なムジュンではなく、心理的な動揺を突くという新しいアプローチです。

メイスンシステム

最終話でのみ使用可能な特殊な捜査システム。
過去と現在の異なる時間軸を自由に行き来し、証拠や証言を集めることができます。
ゲーム的なご都合主義とも取れますが、複雑な事件を整理して理解するには画期的なシステムでした。

良かった点

  • グラフィックとサウンドの進化: DS専用タイトルとして作られたため、前作までより映像や音が豪華になりました。
  • オドロキくんの成長: 頼りない新人が、伝説の弁護士の影を追いながら自分の道を切り開く姿は応援したくなります。

気になった点

  • 成歩堂龍一の扱い: 前作までのヒーロー像とかけ離れた姿に、ショックを受けるファンが続出しました。
  • 「みぬく」の難易度: 証言のムジュンではなく「癖」を探すシステムは、攻略が分かりづらくストレスになることも。

売り上げ

DS版は発売初週で約25万本を販売するなど、新章への期待値の高さが伺えるヒットを記録しました。

総評

偉大な三部作の後ということでハードルが上がりすぎていた感はありますが、単体の作品として見れば十分に面白いです。
ここから始まるオドロキくんの物語を最後まで見届けてほしいです。

評価詳細

  • プレイ時間: クリアまで約20時間
  • ストーリー: ★★★☆☆
  • キャラクター: ★★★★☆
  • システム: ★★★☆☆
  • 総合評価: ★★★☆☆