逆転裁判5は、ナンバリングタイトルとしては6年ぶりの新作として、ニンテンドー3DSで発売されました。
「成歩堂龍一の復活」を掲げ、弁護士資格を取り戻した成歩堂が再び法廷に立ちます。
さらに、前作の主人公・王泥喜法介と、新米弁護士・希月心音を加えた「トリプル主人公」体制を採用。
捏造や冤罪が横行する「法の暗黒時代」をテーマに、信頼と真実を取り戻す戦いが描かれます。
グラフィックも3Dモデルに進化し、なめらかなアニメーションとダイナミックなカメラワークが法廷バトルを盛り上げます。
時系列がシャッフルされており、物語のピースが徐々に埋まっていく構成になっています。
法廷爆破事件という衝撃的な幕開け。
負傷した王泥喜に代わり、成歩堂が8年ぶりに弁護席に立ちます。
被告人は、爆弾解体のプロであり、心音の幼馴染でもある森澄しのぶ。
崩壊した法廷で、爆弾のカウントダウンが進む中での極限の尋問は緊張感抜群です。
妖怪ブームに沸く「九尾村」で起きた密室殺人事件。
王泥喜が主人公となり、みぬきちゃんと共に調査を行います。
妖怪伝説を利用したトリックや、個性的な村人たちとの掛け合いが楽しいエピソード。
ここで出会う番轟三刑事との「ジャスティス!」なやり取りもここから始まります。
裁判官や検事を育成する「テミス法律学園」が舞台。
学園祭の模擬裁判中に本当の殺人が起きるという、学園ミステリーです。
心音が初めてメインの弁護士を務め、成歩堂のサポートを受けながら、友情と疑惑の間で揺れ動く学園の闇を暴きます。
アツい友情物語と、予想外の犯人が印象的。
宇宙センターで起きた爆破事故と殺人事件。
被害者は王泥喜の親友であり、宇宙飛行士の葵大地。
親友を失ったショックで王泥喜は心を閉ざし、事務所を離れてしまいます。
法の暗黒時代を象徴するような悲劇的な事件であり、最終話へと続く重要なエピソードです。
すべての謎が解き明かされる完結編。
7年前に起きた「UR-1号事件」の真実、夕神検事が黙秘を続ける理由、そして法の暗黒時代を生み出した黒幕「亡霊」の正体。
成歩堂、王泥喜、心音の3人が力を合わせ、絶望的な状況から逆転を掴み取るクライマックスは圧巻です。
DLCエピソード。成歩堂が弁護士復帰直後に担当した「初めての」事件。
依頼人はなんとシャチ。
「エール」という名のシャチを弁護するという、シリーズ屈指のイロモノ設定ですが、中身は非常に王道でハートフルな逆転劇です。
アメリカ帰りの新米弁護士。
心理学を応用して人の感情を聞き取る能力を持ち、特殊なデバイス「ココロスコープ」を使って証言の矛盾(感情のノイズ)を見つけ出します。
元気いっぱいで感情表現が豊かですが、過去に深いトラウマを抱えています。
殺人の罪で投獄されている「囚人検事」。
手錠をかけられたまま法廷に立ち、心理操作と言葉の刃で相手を追い詰めます。
相棒の鷹「ギン」を操り、証拠品を運ばせたり、威嚇したりとやりたい放題。
法の暗黒時代の象徴とされる彼ですが、その瞳には強い意志が宿っています。
「ジャスティス!」が口癖の熱血刑事。
正義感が強く、捜査にも協力的ですが、どこか空回り気味。
夕神検事の監視役も兼ねており、彼との凸凹コンビっぷりは見ていて飽きません。
心音の能力で、証言者の声のトーンから「喜・怒・哀・楽」の感情を読み取るシステム。
「喜んでいるはずなのに悲しんでいる」といった感情の矛盾を指摘することで、隠された記憶や真実を引き出します。
証拠品ではなく感情を突きつけるという、新しいアプローチの法廷バトルです。
裁判の終盤、これまでの推理を整理して結論を導き出すモード。
選択肢を選んで論理を組み立てていく演出がスタイリッシュで、クライマックスの高揚感を高めてくれます。
3DSでの復活作として、初週で25万本以上を販売。シリーズの人気が健在であることを証明しました。
3Dになったことで演出が強化され、非常に遊びやすくなっています。
難易度は少し易しめになりましたが、エンターテインメントとしての完成度は高いです。
「逆転裁判はこうでなくちゃ」という安心感と、新しい風を感じられる良作です。