龍が如く7外伝 名を消した男は、セガの人気シリーズ「龍が如く」のスピンオフ作品でありながら、ナンバリングタイトルに匹敵する重要性を持つ作品です。
「龍が如く6 命の詩。」で自らの死を偽装し、表舞台から姿を消した伝説の極道・桐生一馬。
彼が「浄龍」というコードネームを持ち、フィクサー集団「大道寺一派」のエージェントとして活動していた空白の期間(「龍が如く7」の裏側)を描いています。
次回作「龍が如く8」へと繋がる重要なミッシングリンクであり、桐生一馬という男の生き様をこれでもかと見せつけられる熱い作品です。
愛する子供たちを守るため、自分の名前も過去も捨てた桐生一馬。
大道寺一派の隠れ蓑である寺で、世捨て人のように暮らしていた彼ですが、ある任務中に謎の集団に襲撃されたことをきっかけに、再び裏社会の巨大な陰謀へと巻き込まれていきます。
今回の舞台は、おなじみの大阪・蒼天堀と、横浜・伊勢佐木異人町。
「名を消した男」としての制約があり、かつての仲間たちに会いたくても会えない、名乗ることもできないという状況が、物語に絶妙な緊張感と切なさを生んでいます。
特に終盤の展開は、シリーズを追いかけてきたファンであれば涙なしには見られない、感動的なシーンの連続です。
本作は「7」のRPGコマンドバトルではなく、シリーズ従来の喧嘩アクションが採用されています。
「ドラゴンエンジン」によるアクションはさらに洗練され、2つのスタイルを切り替えて戦う爽快感が抜群です。
従来の桐生一馬の喧嘩スタイルを正統進化させたもの。
圧倒的なパワーで敵を殴り飛ばし、ド派手なヒートアクションで粉砕する、「これぞ龍が如く」という豪快な戦いが楽しめます。
チャージ攻撃やカウンターなど、極めれば極めるほど強くなる、王道のスタイルです。
大道寺一派のエージェントとして習得した、ガジェットを駆使する新スタイル。
これが非常に新鮮で面白いです。
本作のやり込みの目玉は、コンテナ船を改造した巨大な歓楽街「キャッスル」にある闘技場です。
ここでは、桐生一人が戦うだけでなく、仲間を集めてチームで戦う「地獄チームランブル」が遊べます。
仲間になるキャラクターは、杉浦や真島、冴島といったシリーズの人気キャラクターから、どこかで見たようなYouTuber風のキャラまで多種多様。
彼らを育成し、最強のチームを作って大会を勝ち抜いていく過程は、それだけで一本のゲームとして成立するほどのボリュームと面白さがあります。
もちろん、キャバクラ(今回は実写映像!)やポケットサーキットなどの定番プレイスポットも健在です。
「外伝」というタイトルに騙されてはいけません。
これは「龍が如く7」の裏で起きていたもう一つの本編であり、桐生一馬の物語における重要な転換点です。
アクションゲームとしての完成度も高く、ストーリーの熱さも最高潮。
「8」をプレイする前に、あるいはプレイした後でも、絶対に遊んでおくべき傑作です。
「名を消しても、伝説は消えない」というキャッチコピー通りの、男の生き様を体験してください。