龍が如く8は、2024年にセガから発売されたドラマティックRPGであり、「龍が如く」シリーズのナンバリング第8作目です。
前作「7」で新たな主人公となった春日一番と、長年シリーズを支えてきた伝説の極道・桐生一馬のダブル主人公制を採用。
舞台も、おなじみの「横浜・伊勢佐木異人町」に加え、シリーズ初の海外ステージとなる「ハワイ・ホノルルシティ」が登場し、スケールは過去最大級となっています。
「人生は、何度だってやり直せる」という前作のテーマを引き継ぎつつ、さらに深く、熱い人間ドラマが描かれます。
物語は、春日一番が生き別れた母親・茜を探すためにハワイへ渡るところから始まります。
しかし、異国の地でトラブルに巻き込まれ、身ぐるみ剥がされた春日を救ったのは、ある目的のためにハワイに来ていた桐生一馬でした。
二人は協力して母親探しの旅を続けますが、その背後にはハワイの裏社会を牛耳る巨大なマフィア、そしてかつての日本の極道組織の残党による陰謀が渦巻いていました。
本作のストーリーの白眉は、なんといっても桐生一馬の物語です。
彼はある理由から余命幾ばくもない状態にあり、人生の最期を見据えて「エンディングノート」を作成することになります。
伊達刑事の協力を得て、かつて関わった人々(秋山、狭山、遥など)の現在を見守り、自分の人生を振り返るサブストーリー群は、古参ファンであれば涙なしには見られません。
一方の春日も、持ち前の明るさと人間力で、言葉の通じないハワイの人々と絆を深め、仲間を増やしていきます。
「過去」と向き合う桐生と、「未来」へ突き進む春日。対照的な二人の英雄が交錯し、一つの巨大な悪に立ち向かうクライマックスは圧巻です。
前作で賛否両論あったRPGコマンドバトルですが、本作ではその不満点が見事に解消され、非常に完成度の高いシステムへと進化しました。
本作最大のやり込み要素が、ハワイの孤島をリゾート地として復興させるシミュレーションゲーム「ドンドコ島」です。
ゴミだらけの島を清掃し、素材を集め、家具や建物をDIYして配置し、宿泊客を呼び込んでお金を稼ぐ…という、某スローライフゲームを彷彿とさせる内容ですが、その中毒性は本家にも引けを取りません。
島のランクが上がるとCMを流せるようになったり、極道のカチコミ(敵襲)が発生して撃退しなければならなかったりと、「龍が如く」らしいアレンジも効いています。
メインストーリーを忘れて数十時間没頭してしまうプレイヤーが続出しました。
他にも、ハワイの街をセグウェイで爆走したり、不審者スナップ(ポケモン○ナップ風)を楽しんだり、マッチングアプリでデートしたりと、遊びの幅は無限大です。
『龍が如く8』は、シリーズの集大成であり、RPGとしても最高峰のエンターテインメント作品です。
春日一番という最高の主人公と、桐生一馬という伝説の男。
この二人が揃って面白くないわけがありません。
笑って、泣いて、熱くなって、最後には少し寂しくなる。
そんな感情のジェットコースターを味わいたいなら、迷わずプレイすべき一本です。