龍の国 ルーンファクトリー プレイレビュー

ルーンファクトリーゲームレビューRPGスローライフ
最終更新日 2025-06-15

概要

龍の国 ルーンファクトリーは、ファンタジー世界での冒険と、畑仕事や恋愛といった日常を楽しめる人気シリーズ「ルーンファクトリー」の完全新作です。
これまでの西洋ファンタジー風の世界観から一転、本作の舞台は神竜の伝説が息づく「東の国」。
桜が舞い散る和風の景観、着物をモチーフにした衣装、そして妖怪のようなモンスターたち。
「和」のテイストを全面的に押し出した新しいルーンファクトリーは、シリーズのマンネリを打破する新鮮な驚きに満ちています。

ストーリーと世界観:記憶を失くした舞い人

主人公は、記憶を失い、東の国「ヤマタノ村」に流れ着いた若者です。
彼は「大地の舞(アースダンス)」と呼ばれる不思議な力を持っており、その力を使って荒れ果てた土地を蘇らせ、村の復興に協力することになります。
物語の鍵を握るのは、国を守る「神竜」の存在。
村人たちとの交流を通して、失われた記憶と、神竜に迫る危機という大きな謎に立ち向かっていく王道ストーリーですが、和風ならではの情緒あふれるテキストや演出が、物語に独特の深みを与えています。

ゲームシステム:和風スローライフの進化

大地の舞と農業

本作の農業は、従来のクワやジョウロを使った作業に加え、「大地の舞」という新要素が加わりました。
これは、リズムゲームのようにタイミングよくボタンを押すことで舞を踊り、作物の成長を促進させたり、天候を操ったりできるシステムです。
また、育てられる作物も「大根」「白菜」「桜餅の葉」など和風のものが中心。
収穫した作物を使って、「寿司」や「団子」といった和食を作る料理システムも充実しており、見た目にも美味しそうです。

神器を使った戦闘

バトルシステムも進化しています。
従来の剣や魔法に加え、本作では「神器」と呼ばれる特別な武器が登場します。
「和傘」で敵の攻撃を弾き返したり、「鼓(つづみ)」で音波攻撃を放ったりと、アクションのバリエーションが大幅に増えました。
敵モンスターも、カッパや天狗、一つ目小僧といった日本の妖怪をモチーフにしたものが多く、彼らを仲間(モンスター)にして一緒に戦ったり、牧場で作業を手伝ってもらったりすることができます。

キャラクターとの交流

ルーンファクトリーといえば恋愛要素ですが、今作のヒロイン・ヒーロー候補たちは皆、和装が似合う魅力的なキャラクターばかりです。
巫女、侍、忍者、花火師など、職業も和風でユニーク。
デートイベントでは、夏祭りで浴衣を着て花火を見たり、冬にこたつでミカンを食べたりと、日本の四季を感じさせるシチュエーションが満載で、プレイヤーの没入感を高めてくれます。
もちろん、同性婚にも対応しており、自分だけのパートナーを見つける楽しさは健在です。

良かった点

  • 圧倒的なビジュアル: 水彩画のようなタッチで描かれる背景美術が美しく、特に春の桜並木や秋の紅葉は絶景です。
  • BGM: 和楽器(琴、尺八、三味線など)を取り入れたBGMが素晴らしく、作業中もずっと聴いていられます。
  • UIの改善: アイテム整理や畑の管理など、細かい部分のUIが洗練され、ストレスなくプレイできるようになっています。

気になった点

  • ロード時間の長さ: マップの切り替えやイベントの発生時に、若干のロード待ちが発生するのが惜しい点です(Switch版)。
  • 舞のマンネリ化: 「大地の舞」は最初は楽しいですが、毎日繰り返すと少し手間に感じることもありました(後半でスキップ機能が欲しかった)。

総評

『龍の国 ルーンファクトリー』は、シリーズが持つ「生活感」の楽しさをそのままに、和風ファンタジーという新たな器で見事に再構築した意欲作です。
スローライフを楽しみたい人はもちろん、アクションRPGとしてもしっかり遊べる作りになっています。
「和」の心を感じながら、のんびりと異世界生活を送りたい人には、間違いなくおすすめの一本です。

評価詳細

  • プレイ時間: ストーリークリアまで約50時間、全結婚候補攻略・やり込みまで100時間以上
  • ストーリー: ★★★★☆(和風テイストが新鮮)
  • グラフィック: ★★★★★(四季の移ろいが美しい)
  • システム: ★★★★☆(神器アクションが楽しい)
  • 総合評価: ★★★★☆