





自分が今まで使っていたキャプチャボードは、2013年頃に発売されたSKNETの「MonsterX U3.0R」という年代物でした。
USB 3.0接続で1080p/60fpsが撮れる当時は画期的な製品でしたが、ドライバの相性問題が激しく、PCを買い替えるたびに「認識しない」「音がプツプツ切れる」といったトラブルに見舞われていました。
そして時は流れ、手元にはPlayStation 5と、4K/144Hz対応のゲーミングモニターがあります。
しかし、古いキャプボを間に挟むと、パススルー出力がボトルネックになり、せっかくのPS5の性能(4K/120HzやVRR)が発揮できないというジレンマに陥っていました。
「配信画質は1080pでもいいが、自分がプレイする画面は最高品質でありたい」
そんなゲーマーの欲望を叶えるべく、HDMI 2.1に対応した最新鋭のキャプチャーボード、AverMedia「Live Gamer 4K 2.1 - GC575」を購入しました。
GC575は、PCの内蔵スロット(PCI Express x4 Gen3)に接続するタイプのキャプチャーボードです。
最大の特徴は、なんといってもHDMI 2.1への完全対応です。
これまでのキャプボでは、「録画のためにパススルー側のリフレッシュレートを60Hzに落とす」という妥協が必要でしたが、GC575ならその必要はありません。
普段通りヌルヌルの画面でゲームをしながら、裏で高画質録画ができる。まさに全ゲーマーが待ち望んでいた仕様です。
取り付け自体は、デスクトップPCのサイドパネルを開け、空いているPCIeスロットに挿すだけです。
ただし、Gen3 x4以上の帯域が必要なので、マザーボードによってはM.2 SSDとの排他利用になっていたり、帯域不足で性能が出なかったりする場合があります。事前にマザボのマニュアルを確認することをおすすめします。
AverMediaの公式サイトから専用ドライバと、録画ソフト「RECentral 4」をダウンロードしてインストールします。
OBS Studioを使用する場合でも、ドライバのインストールは必須です。
RECentral 4は直感的で使いやすいですが、配信者の多くはOBSを使うでしょう。GC575はOBSでも「映像キャプチャデバイス」としてすぐに認識されます。
OBSのプレビュー画面を見て驚いたのが、遅延の少なさです。
公称値では「超低遅延」を謳っていますが、体感でもパススルー画面とOBSのプレビュー画面のズレはほとんど感じません(おそらく0.05秒以下)。
RPGやアドベンチャーゲームなら、OBSの画面を見ながらプレイできてしまうレベルです。
もちろん、FPSや格闘ゲームなどのシビアなジャンルではパススルー機能を使うべきですが、このレスポンスの良さは配信画面の調整時などに非常に快適です。
HDR対応のゲーム(FF16やエルデンリングなど)をキャプチャすると、その威力が分かります。
従来のキャプボでは白飛びしたり黒つぶれしたりしていた明暗差のあるシーンも、GC575なら「P010」フォーマットで取り込むことで、目で見たままの色鮮やかさで録画できます。
OBSでHDRを扱う場合は、カラーフォーマットを「P010」、色空間を「Rec.2100 (PQ)」に設定する必要がありますが、一度設定すれば息を飲むような美しさです。
ゲーミングデバイスらしく、本体側面のロゴがRGBで光ります。
専用ソフトで発光パターンや色を変更でき、PCケース内のドレスアップ効果も高いです。
「光る必要ある?」と思われるかもしれませんが、ガラスサイドパネルのケースを使っていると、このワンポイントが所有欲を満たしてくれます。
AverMedia Live Gamer 4K 2.1 - GC575は、現時点で一般ユーザーが入手できるキャプチャーボードの到達点と言えます。
「4Kモニターを持っている」「PS5やXbox Series Xの性能をフルに使いたい」という人にとっては、迷わず選んで間違いのない製品です。
初期投資は高いですが、数年は買い換える必要がないスペックを持っているので、結果的にコスパは良いかもしれません。
あなたの配信環境を、次世代レベルに引き上げてくれる最強の相棒になるでしょう。